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おかげさまで、ここ2年程で「学習障害」について取り上げている本や動画やニュース等が増えてきて一般的で無いこの特性について触れる機会が増えてきていると感じます。
ニュース番組に取り上げていることの多くは、「読み書き等学習に困難があってもこんな才能のある人が多い!」的なものが取り上げられているものが見られて、参考になりつつも、いささかなりとも複雑な気持ちにもなるものです。
みんながみんなが誰にでも誇れる才能を小中学生の頃から発揮できるのは、同じような特性に悩んでいる家族としては希望が持てるのですが、みんながみんなそう言う訳ではないのでと言うのが本音です。
こどもの頃に才能が開花する子もいれば、自分なりにやりたいことの目標が見えてその後おとなになってから開花する方もいらっしゃることでしょう。
または、苦労をしながらも、才能と言う才能が見えないままおとなになっても、きちんと自分で生活が出来ている方もたくさんいると思います。
むすこを見てて思うのですが、たまたま合う教材が見つかった時もありましたが、根本的に学習障害に即効性のある対策はほとんど無いと言えると考えています。だからこその「障害」であり「特性」なのでしょう。
逆に言うと「定型」にはない「特性」があるわけです。
むすこだけが持つ性質、つまり「特性」を活かせるよう、自分で考えて切り拓いていける環境にもっていけるようにしたいといつも心がけています。
ニュース動画
この間、むすこが合宿に行っている間に妻と小4むすめと3人で「学習障害」に関するニュース動画をYoutubeで見ました。
本当は家族そろってこのような動画を見るのは、ぼく個人的には抵抗があったのですが、作りもの大好き妻とむすめが「ミシン」と言う題材が気になり見て見ました。
書字が歪んでしまって自信を無くしてしまい不登校になっている子の例でしたが、むすめは妙に食いついていました。
いいんだよ!好きな事やれば!!
そしてこう言いました。
「ミシンすごいね。いいんだよ!好きな事やれば!」
「なんで学校はみんな同じドリルやるんだよ。わからない子だっているよ。学校がおかしいよ。」
「お兄ちゃんだってがんばってるよ。好きな事が出来ればいいじゃん!」
小学生なので言葉足らずなもの言いですが、最後にお兄ちゃんの事を言いました。
「え??」
むすめには避けていた訳ではありませんが、むすこの気持ちを考えて敢えてむすめにはLDの事を言っていませんでした。
でも、むすめはちゃんとわかってるんですね。
ぼくと、勉強をしていた時も楽しそうに、苦しんでいるのも横目で見ていたんですね。
「言ってなかったけど、お兄ちゃんも読むことで同じような障害があるんだよ」とここで妻が確認のために言ってくれました。
でも、むすめはそんなことは百も承知とばかりに「うん」と軽くうなづいていました。
むすめだって高IQと言ってもWISC上ではムラがある特性で、学校の授業には苦労している子のひとりです。
「なんで、字が曲がってることを直したり、文字が読めることを当たり前にしたがるんだろうね。当たり前にしたいなら、みんな違うやり方しないとだめじゃんね。おかしいよ。」
そうだよね。さすが現場にいる子です。おとなのみなさん、小学生にこんな事言われてますよ。
むすめのクラスにも苦労してるのに、ほったらかしになってる子がいるのかな?
お互いに思いやりを持って生きて行こう
順調に思春期・反抗期に入っているむすこ、ムラがありすぎのむすめ。
時期的に、表面上はけなし合ったり喧嘩が多いですが、お互いに思いやりを持って生きて行ってもらえばと思います。
それには、あまりぼくも余計な事を言わないように注意しないとな。
身近な人が一番、自立心を阻害する可能性が高いので・・・
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