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小学生もあと、2学期と3学期を残すのみのむすこ。
1・2・3年生の12月ぐらいまでは、当時は謎と思っていた読字不全があって棒に振った感があったむすこ。
今となっては、むすこと向き合ってきた結果、彼の不得意や苦手な特性が分かってきたけど、
当時は、カタカナはほとんど読めないし、読めないから書けないし、漢字だってカタカナ由来のものが多いから書けないし、読めない。
唄や1,2年生程度の国語の読みものなんかは聞いているだけですぐ覚えられるのですが、文字が苦手だから、教科書を見てないでそらんじられる。
文字は見ないで読んでしまいます。
九九だって、クラスの男の子の中では一番早く覚えられたけど、唄を覚えるようにフレーズで覚えていたので、かけ算の計算問題が出来ない。がんばって、やっと出来るようになったと思っても、九九を最初から言わないと計算できない。
う~ん、ここまで書いただけでも、すごくがんばって人一倍努力しないとここまでの事はできないと思うんです。
しかも、10歳に満たないこどもが、ここまでみんなに追いつこうと自分のやり方で努力していて、並みの事ではないのではないかと思います。
九九なんか「普通」の人が計算しやすいように考え出した単なる語呂合わせだし、
漢字から変化したカタカナの歴史は古いですが、現代においては仮名遣いというより、原則「外来語表記」によるものとしか習わないし(役所が勝手に決めたこと)。
それらが不得意であるむすこが、無理して涙をうかべながらがんばって勉強してきてくれたことは、今思っても切ない思いが沸きあがってくるのであります。
全体から細部を教える授業があっても良いと思う。特性的に。
九九なんかはいっそ、かけ算をやる意味を教えてから細部の計算問題をやってやれと何度も思いました。語呂合わせなんかは後からツールとしてやった方が分かりやすい子がいることがわからんのか?とも。
むすこみたいな、まず大枠を捉える特性の子はその方が有効だと言うのが分かって欲しいのです。
手前味噌な話になって恐縮ですが、むすこは本当に本当にがんばってくれて、5年生でも九九の練習を毎日して、街に出たり、自動車に乗ってるときもヘンテコリンなカタカナの看板を見て読む練習を自らしてくれて、その結果一見普通の少年になったように感じます。
ここまで書いたのは上辺だけの事です。
意味の理解が抜けている
意味がわかっているかどうかは別の話です。
意味を理解することに、ここからまたひと段階、壁にぶち当たります。
語彙が不足している事と、算数の問題をやる意味が理解出来ないようです。
いわゆる、「なんで、こんな勉強しないといけないんだー」ってやつです。
理科や社会は事象や現象・事実を学習することですので、理解は出来て比較的好きなようです。
いっそこれも、理科・社会を利用してそこから抜き出して語彙の勉強や計算の勉強に発展するような事の方が分かりやすいような気がしています。
いつも、理科・社会のテストから漢字を抜き出して質問して語彙の勉強をするようにしています。
知識の積み上げの仕方が人によって、「簡単なものから順番に」と「大枠を捉えて必要なものを順番に」の二通りあると思います。
障害者と一口に言っても「身体」の方は、外見等で判断がつくので区別した教育がやりやすかと思いますが、内面的なものの不自由さでそれぞれのこどもの脳みそに合わせた教示が出来ない、運営者としては楽な一斉教育の限界がここにあるように思います。
かけ算も面積の問題から取り組むと良いかもしれません
例えば、先の「かけ算」の方法のひとつとして、先に「九九表」や「九九カード」を覚えさせる方法は人によっては合わないわけですから、「九九」に何の意味を感じない子には「面積」等の計算からはじめてあげれば良いのだと思います。
むすこと勉強してそれはすごく感じました。
面積の計算の方法を勉強している時に、すごく合点がいった顔をしたことを覚えています。
面積の計算ですと、イメージ図があるので理解が速いのです。
「そこで、かけ算習ってなかったらできないだろ!」と言われそうですが。
まだかけ算をならう前であれば「たし算」したっていいはずです。
そこは、教えるプロの魅せる技が必要です。
数が大きくなる計算の場合は、「かけ算すると簡単だよ」と「九九」に徐々に入って行けばいいと思います。
この後、何年も何年も「九九表」を覚える練習をしなくても良い子も出てくるかもしれません。
そこは、こう言う表を見て作った時に「失敗したな」。と反省しているところです。
(しかし、なんでここまでぼくがやらないといけないんだ。。。。。これが本音です。)
ディスレクシアを考えると、赤ちゃんの頃を思い出します。
むすこのディスレクシアの事を考える時、赤ちゃんだった頃の事を思い出します。
活発で、誰よりもハイハイが速くて、大きな病気も怪我もしないし、それにおしゃべりだし、逆上がりだって、うんていだって、すぐできたし、また、ことばも早くて、「普通」以上にすくすく育ってくれると誰もが心配ひとつ無さそうなむすこでした。
それが、文字が読むのが苦手なんて。。。。笑っちゃうにも程があります。
文字が読むのが苦手でも、その他の事に恵まれているようですので、ぼくも最低限の日常生活で困らない程度にやってもらえればOKとするようにしています。
そんなビハインドも、彼はかなり意識しているようで、将来のことはちいさい頃から今出来る事を照らし合わせて思い描いて、ぼくに今の希望を言ってきます。宣言していかないと不安なんでしょうね。
周りの関わりのある人たちと連携して、中学生に向けて自分をまた成長させてくれればと思います。
まだまだ、小学生だけどがんばってね。
3回目のワクチン打って万全にしていこう。
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