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小6むすこ。夏休み満喫です。
気温が38℃あろうが、雨が降ろうが、雷鳴ろうが、ともだちと遊びに行っています。
あー見えて、身に降り掛かる恐怖には敏感で、マスクは必携。
それと熱中症予防に水筒と塩アメを必ず持って出かけます。
ただし、広いところでサッカーボール蹴る時はマスクはしてないと言っています。
また、暑すぎたりすると児童館や区民館に逃げ込んでいるようです。
だいたい、学区違いの子も数人いるので、うちの近所の区民館に登録までさせていつでも行けるようにしてもらっています。もちろんむすこの指示です。
それなりに自分たちで考えて危機管理が出来ていますね、さすがの6年生の「お兄さん」です。
みんな学区が違って、中学校もバラバラになっちゃうと思いますが、よいともだちに恵まれて幸せなむすこです。
学習は積み上げの繰り返し
学習障害は何らかの脳神経的なものがあって、それが何らかに作用されて、うちのむすこの場合、「目の動き」とか、「物の捉え方」だったりして、「脳が受け付けないことがある」と言う事が専門家さんたちの見立てです。
で、その「何らか」と言うのがはっきりわからないのがやっかいであります。
それがどんな専門家さんとは言いませんが、毎日毎日障害についてお勉強を専門家さん方でも「こうだろう」ということしかわからないのですから、我々親としてはどうしたらいいんだろうとうろたえてしまうことが多いと思います。
他人や自分の親に話したとしても、しょせん他人事ですから、多分自分の都合の良いように話を始めると思いますので、宛てになりませんし、雑音にしかなりません。
そういう的外れな認知の相違は、誰でもありますので仕方がありません。それでもって、該当の親御方たちは悩みのスパイラルに陥る可能性が高いことでしょう。ぼくも当初はそうでした。
こうやってブログやTwitterのような匿名の世界では大っぴらに書き込みをせっせとしていますが、実名の世界では学校の先生やその道の専門家以外には話をしていません。
他人が親身に調べていただいたとしても、しょせんは他人事ですから的外れな話を聞かされてもお互い不快感等が残るだけです。
それよりは、施設へのアポとか、学校への対応等実務的な事を手伝ってくれと思ってしまいます。
しょせん他人事ですから、そんな事は絶対してくれませんけどね。
薬はないよ
学習障害単体には薬がありません。
当たり前ですが、あったら学校から与えられた学習も自分でこなせるようになるんだろうなー
と考えてしまったことがあります。
だからと言って自分の「意志」で「治れー」と呪文を唱えても治りません。
そんな「意志」の力で治るんだったら、ぼくの高血圧だって薬なしでとっくに正常値に戻っているはずです。
んじゃあ、どうするかです。
そもそも、「決められた学習」が不得意だから「学習障害」であって、「毒を以て毒を制す」るようなやり方はそもそも合わないのではないか?と言うのが現状のぼくの考えです。
もちろん、この場合「毒」とは「決められた学習」の事です。
「決められた学習」から離れりゃいい場合もあります。
6年生の漢字を「おい、これ覚えろ!」と学校で言われても、そもそも脳が拒否反応を起こしてしまうものを乱暴に言われてもそりゃ無理だべということになろうかということだと考えています。
手前味噌な話で恐縮ですが、むすこの場合その「毒」が薄まったもの(低学年や幼児向けの課題)を少しづつ与えるようにしていきました。
それが、ここまでやってきている学習方法です、通っている個別指導でもそうしてもらっています。
男の子なので「年下の勉強なんて簡単だぜ!」という変な美学があります。実際には覚えていない癖にです。
一般常識で答えさせる愚かさ
「ポストは何色?」「トマトは何色?」そんな簡単と思える問題を小4の頃から地道にやりました。
そんな幼稚園でやるような事を、最初は本当の話、答えられないし書けませんでした。
それより「そうとは限らないかも・・・ひょっとしたら青もあるかも」と違うことを考えているようにも見えました。
そんなむすこを見て、一般的な常識で答えていいのか?と悩んでいるようにも見えました。
ぼくも「それもあるかも」と思って、一般的な答えを押し付けてこどもの想像力をなるべく壊さないように答えを導くように教えるように勤めました。
場所によっては「青いポスト」だって存在するし、家のポストかもしれないし、「みどりのトマト」だって存在するのです。
ひょっとして、Youtube等で見かけてむすこは知っているのかもしれません。
そんな時はググ画像検索です。
今はいいですよね。スマホ一個でこどもの教育に役立つことがすぐに調べられます。
そんな事より、一般的な常識として問題に答えさせる、おとなの愚かさに気付かされました。
現小6のむすこは、答えに様々な引き出しを持てるようになりました。
結構「え!でもさ~」と口答えのような事を言ってきます。
それは、おとなが思う常識が間違っていると言っているように思わせてきて、ドキドキします。
むすこの逆襲です。
自信は付いて来たよ
また、口で聞くときちんと言えるけど、紙面上じゃ答えられないものもたくさんありました。
最初はできない自分が悔しくて、自分が抑えられなくて過呼吸気味になることもありました。
でも、レベルの低いもの、つまり毒が薄まっているものを少しづつ頭の中に刷り込んでいくうちに、知識や語彙が積みあがってきて本人は自信がついてきたようです。
当時良く言っていた、
「だって、ぼくはバカだもん。」
そんなことは、6年生になった今、家では全く聞かなくなりました。
学習障害とひと言で言っても症状様々です。
色々な障害がごちゃまぜで発症してしまう場合。読むのがどうしても苦手な人、書くのが苦手な人、両方ある人、重い人、軽度の人、、、、とてもひと言では済まないのが「発達」「学習」系の障害です。
それだけに千差万別、十人十色です。
周りの方が主観的で独自の判断をしてしまいがちなものです。
ぼくもそれに気を付けて、むすこには接していってるつもりですがどうでしょうかね・・・
最近は、自信が付いて来た分、結構強気になってきたむすこです。
でもその反面、ハンディキャップを抱えている分でしょうか?ナイーブなところもあります。
自己流の解釈をしないように。。。
語彙力が人より不足してても何故かコミュ力は担任の先生も太鼓判を押しています。
人が行きていく上で必要なものを6年生でしっかり身に着けてきたような感じがするそうです。
それは本人の資質もありますが、周りのともだちや先生に支えられてここまで来ています。
外に出て、自発的に行動できて机上では無いあらゆる解答を導くことも出来てきています、人としての事が出来れば、過去に診断を受けた境界知能の事はどうでも良いと思っています。
人が生きていく上で必要なものがわかれば、知能指数と言う人が勝手に後付けで作ったものに縛られる必要は無いと考えています。
また、まだ11歳ですから、もっと自由に発想豊かに考えてもらいたいです。
たくさん、他人と話をして、危なくない程度に外の世界を見ていくことが彼にとって最善の薬なのです。それに付き合ってくれるともだちには本当に感謝しています。
学習は、それに付帯した武器として必要なものと気付けば、将来必要なものは必死にやるでしょう。
サッカーのリフティングやフリーキックをあれだけ練習したようにです。
親として自己流の解釈をして邪魔をしないように、できるだけむすこと向き合って話をしていこうと思うのです。
「おれ思春期だから」って言ってるけど。。。。
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