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小4むすこ。
ディスレクシアは入っているのですが、完全に字は読めない訳ではありません。ある一定のスイッチが入ると混乱が始まって文字を受け付けなくなると言う感じです。
「そのスイッチって何?」と普通に字を読める方は質問するかもしれませんが、そんなもんわかりません。彼の脳みその中の事なので、そんな謎がわかれば親であるこっちも苦労はしません。
逆に質問したいぐらいです。
その永遠と思われる謎に科学的・医学的教養も無しに、むすこといっしょに折り合いを付けながら対策に何が最適か毎日検討を重ねています。
むすこは、字は読める時があったとしても、読むことに一生懸命になりますので、意味が取れていません。
つまり、音読の宿題で声を上げて読めても、意味を取りながら読んでいません。
音読が学習への有効性をうたっている説もありますが、むすこには意味が無いことになります。
ぼく(父親)も、音読の場合は誰かしら聞いていると考えてしまうので、読んで文章に入り込むどころか、かっこよく詰まらずに読もうと考えてしまうので、音読してもほとんど頭に入りません。
ぼくは、幼少の頃から完全に黙読派です。落ち着いて読めます。他には、速読なんとか言うのもダメです。本ぐらいじっくりゆっくり読みたいです。
ちょっと、むすことは根本的にタイプは違いますが、そう考えると音読は万能かと言うとそうではないと言えるとぼくは考えています。
このように人によって頭の構造が違うので、本読みにマニュアルは無いと思います。
むすこの場合、文字と意味を変換することに時間がかかるので、覚えるのにも時間がかかります。でも、本を読んだり聞いた語彙を一度覚えると、思い出すとかなり細かく記憶に残っていることがわかっています。
これは、個別指導、学校とサッカーでのともだちとのふれあいによって基礎的なものがこの1年で大きく飛躍してきたような気がします。
何が、良かったのか?と言うのは、はっきり言ってわかりません。
それは、本人の努力によるものが大きいので、ぼくの知らないところで成長しているのでしょう。
それだけ、外の世界とのつながりが大きく、彼を成長させていったのかもしれません。
まだまだ、親の手助けが無いとわからないことが多いむすこです。
そんな時は、「おとうちゃん、これなんて書いてある?どういう意味?」と聞いてきてくれます。
親に対して恥ずかしいところを見せずに聞いてくるむすこの素直さも大事にしてあげたいと思います。
「みんな同じ勉強してるじゃん」
夜の「フォートナイト」ネットワーク上
そんなむすこ、飽きもせずともだちの誰かしらと毎晩「フォートナイト」にログインしてパーティー組んで出かけています。
まるで、「フォートナイト」が公園のようです。
もちろん、ともだちとボイスチャットしながらプレイしています。
そんなある日、むすこの部屋から聞こえた一言が印象的でした。
「みんなちがってみんないいっていうけどさ、みんな同じ勉強しているじゃん!」
別に盗み聞ぎする訳では無いですが、声がデカいので聞こえてきました。
(え? その通りだよな、きみが正しい)
前後の話は聞こえませんでしたが、鋭いことを言うこともある小学4年生です。
「みんなちがってみんないい」
確か、金子みすゞと言う人の古い童謡の一説だと聞いています。ぼくは知りませんでした。
ぼくの学生時代は聞いたことがありません。習ったこともありません。
最近有名になったものなのでしょう。
むすこがこの一説を知っていると言う事は、学校で習ったのだと思います。
この童謡から、児童・生徒の個性を大事にしようと言うことで学校もこの童謡を取り上げているのかと思います。
でも、その裏腹に教材は変わっても、勉強の手法はぼくの学生の頃と全く変わりません。
ドリルや書き取りプリント等、逆に負担を感じさせるものが増えている気がします。
授業を受けてすぐに理解できる人、むすこのように一旦変換装置をかけてじっくりやってやっと理解できる人、それぞれです。
そのそれぞれの違いがあることにむすこは疑問を感じてきているのかもしれません。
まとめ
遊びながら、ふとしたことを言い出すむすこの事を記述してみました。
うちのむすこは、ゲームばかりやっているように思われますが、どんなともだちとの付き合いをしているのかボイスチャットが聞こえるとよくわかることもあります。
作戦を考えて人に指示したり、学校の事をボヤいたり。
こんなむすこに付き合ってくれて本当に感謝しています。
「みんなちがってみんないい」
むすこの意志になるべく沿うように、手助けしていこうと思います。
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