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4年生になると、四則計算がいくつも入った問題が出てきます。
最初は、数字と記号がたくさん書いてあると何が何だかわからなくなってパニック状態でした。
例えば、こんな問題。
$$300-(25+110)=165$$
$$312 \div (24+28) = 6$$
計算の順番を理解させて、「分解して、1個ずつ、全部できなくていいからゆっくりやって」と伝えたら、満点は難しいですが、まぁまぁ改善の方向へきました。
ところが、こんな単体の計算問題なんかは、日常生活で登場するかと言うと、皆無ですね。
この計算問題を活用する、文章問題の方がよっぽど実践的。
その文章問題が、なかなかできなのですよ。これがまた。
読字が不得意なディスレクシアの本領発揮を見せつけられた時のお話です。
おとうちゃん助けて
(どうした?)と思ってみると、持ってきたプリントの右半分が埋まっていない。
この瞬間(あー、また文章問題読めなくなったな)と思いました。
左側の計算問題は、ところどころ間違いはありますが、全部答えは埋まっている。
まずは、「よしよし、この間やった計算問題は全部計算分かったんだね。いいぞ、いいぞ」
とおだてながら、右側の文章問題を一緒にやってみることにしました。
まずは、問題を読み上げてあげました。
全然文章題がわからなくなったむすこは、あまりにもわからなくて、ちょっと動揺気味。
まずは落ち着かせないと、理解も何もないので、問題を読み上げる前に頭の中でどんな場面かを思い浮かべられるように、イオンの文房具売り場や、ファミリーマートのお菓子売り場の話をしました。
読み上げはそれからです。
何となく、えんぴつが売ってるところや、うまい棒が売っているところが頭に情景が浮かんできたなとおもったところで、問題を読み上げてあげました。
そして右側2(1)、「あ、わかった」とぐちゃぐちゃ式を書き始めて、「正解!」
(ぐちゃぐちゃ書く時は大抵が自信の無い時です。)
自分がその場にいるように想像して、読み上げればできる!
こんな感じで、問題を一つずつめんどくさいけど、文章の通り本人がその場にいるようなことが想像できるように読み上げをしていきます。そうすると、理解が容易になり正解が導きだしやすくなるようです。
ピンとこないときには、ボールペンをうまい棒の置き換えたり色々身近なものにして考えてもらいました。
これを(4)まで続けました。なかなか良い正答率。
(5)については、問題の意図に合わせた答えを出すことには、一捻り必要なのでできませんでした。
解答はあくまで( )「かっこ」を使った式を書くことが問題の意図です。
最初に上記のNGの式を考えて導き出して、一生懸命計算した後に、いきつく答えは同じだったので一瞬喜んだのですが、「そうじゃなくて( )を使えってかいてあるからこれじゃ〇はもらえないよ」と教えたら納得していました。それが、横に「なるほど」とメモ書きをしてくれた通りです。
ぼくも答えが一緒ならいいじゃんと思ってしまうのは良くないと思うのですが、こう言う場合の教え方に結構気を遣ってしまいます。
だって、合ってるし、むすこがせっかく導き出した答えも大事にしてあげたいとも思うし。。。。
それじゃいけないですね。いつまでも同じやり方だと勉強にならないですね。
まとめ
算数の文章問題、計算問題ともに、むすこにしてみれば高度なものになってきました。
通常の子とは違いますので、できないからと言って、咎めたりしないよう。
初めて習うので、できないのがあたり前で、できるだけ身近なものに置き換えて、今まで経験したことに近づける教え方にしいこうと思います。
「経験から学ぶ」のが得意だそうですので。
追記
追記:2020年12月27日
12月に入ってからでしょうか、個別指導で論説文(100文字程度)を集中的に読む練習をしてもらいました。
慣れもあるのか、読解力が付いてきたとのお話で、国語の論説文的なテストと共に算数の文章問題が解ける量が増えてきました。(国語の物語文はだめです。さっぱりです)
読字に困難があるので、その単元で推測しうるもので式を仮定してあてはめているだけかもしれませんが、それにしても正答する数が増えました。
最後に何が出るかわからない3学期の実力テスト的なものができたら本物ですが、まだまだ怪しいものです。
やり方も忘れてしまいそうですし。。。
「答えやヒントは必ず問題文の中にある」と教えていますので、要領を得てきた感じです。
さて、来年はどれだけものもが処理できるか、楽しみです。
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