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むすこが本を読まないのは、幼児の小さい頃からわかっていて、
読み聞かせは好きでした。また、絵や写真を見る事は好きなようなので、自分で絵本等は開くことおはありました。でも、なかなか書いてある短い文を読むことは無かった気がします。
年長さんぐらいになって、好きだった恐竜の図鑑を買ってあげても開く事はありませんでした。絵があるけど、字が多かったからかもしれません。
その代わりむすめはよく開いて、みんなが覚えなさそうな恐竜の名前を読み上げて覚えています。
まあ男の子だし、元気だし、風邪も大きなケガもしないし、アレルギーあるけどまあいいか。と特に気に留めることもありませんでした。
気になったのは、雑で机も乱雑なくせに神経質みたいなところがあったことぐらいです。
それから、小学1年生になってから、宿題で出る毎日の音読もソツなくこなしていたけど、何で宿題の文章問題がわからないんだろうな?と不思議に思っていた時期がありました。
よく読まない(読めないから)内容も理解してないし、どうなってるんだ????の毎日です。
ぼくも妻も、自分で言うのもなんですが、小中学校の時ぐらいは授業で聞いてれば勉強しなくてもテストぐらいはできた方で、何でこんなので躓くんだ?と全く理解できない。
そのまま学年が進んでいくうちに、妻もあれこれやらせてみても全く進化なし。。。。
特に、百マス計算やった時なんか、なかなか2枚目に進めなくて、それでも早くできるようになったと思ったら、答え丸暗記していて、それに同じ系統の繰り返し漢字ドリルやらせようと思ったら、泣き出したっけ(漢字ドリルはそのままお蔵入りです)。
これがきっかけで、妻が「ディスレクシア」じゃない?と気づきました。これが小学3年生の12月の時でした。
「なんだ?ディスレクシアって何?」とぼくが聞いたぐらいです。それから、まだ1年も経っていません。
考え方が変わりました
このブログを始めたきっかけを思い出しました
それから、今に至ってむすこには実験の毎日です。
じゃあ、学習障害ならそれはそれで、検査をお願いしようったって、中々やってくれるところは見つかりません。
区のここなら相談してもいいだろうと電話を入れても「わからない」「扱ってない」と言われ、紹介された大学や病院も空きなんか急にありません。
そして、ようやく紹介されたとある研究所でWISC-Ⅳの検査を受けさせてもらいました。
うちの場合ラッキーでたまたま空きがあって、翌年早々(今年の1月中旬)には検査ができました。
結果は、ディスレクシアには間違いないけど、それが影響しているためか「境界知能」であると言うことがわかり、ショックでしばらくは気持ちの整理がつきませんでした。
ディスレクシアと言う障害があると知って1か月も経たないうちにです。
専門家の方は事例・症例はご存じでしょうが、それぞれこういう脳のことは他人によって違うものだと思われます。したがって、そんな状態のものを、答えがずばりこれ!と答えろ!と言っても、酷な話しだと思います。
つまり、手探りで行くしかないと言うことなのだと思います。
それでも、専門家のご意見と言うのは聞いて行った方が良いと思いましたので、個別指導には月2回のペースで通う事にしています。
そして、もう
何が出来るか分からないし、
これから何が起こるかわからないし、
やってみないとわからんし、
今やらないでいつやるんだと思うし、
むすこがこのまま自分を見失うことがないように
親も覚悟を決めてみることにしました。
むすこ自身も障害を特別扱いしないで、これからの時代に生きていくために
そんなわけで、日々のむすこの状態を記載しておきたいと言うことと、
学習障害について、少しでも誰かが読んでもらえたらうれしいと思い、
このブログを初めてみたわけです。
親が与えられること
こどもが生まれてから親が与えられることってなんだろうとずっと考えていたのですが、
ぼくも40過ぎてからのこどもだし、体力的にも直々追いつけなくなるし、そんな大したことはできません。
幸いな事に、むすこの場合ともだちと遊ぶの大好きで、すぐ外に遊びに出てしまう方で、周囲への順応に関しては、持って生まれたものがあって良かったと思います。
それに、体を使うことが大好きなので、大抵のことは自分でこなしてしまうことができました。
なので、親がしてあげられることは学業ぐらいで、それが普通にできるようにしてあげたいなと思っていたわけです。
そろそろ、小学校も4年生になるし、勉強嫌いは分かるけど、九九ぐらいはまともに言えるようにしようよと思っていた矢先の「ディスレクシア」。
そりゃ、そんな障害抱えていれば、覚えても忘れてしまいます。
いや、忘れるというよりも、頭のどこかに行ってしまうって言った方が正しいかもしれません。
実験
学力改善に関しては、ここのブログで紹介していないことも含んで、ありとあらゆるものを試してみました。
妻と笑うのですが、ほとんど実験台。
このブログで紹介したものは、うちのむすこには効果があったと思われるものを記述しているつもりです。
その他に、うちには仕事の都合上コピー機がありますのでそれを使ってカードを作ったり、マグネットボードを用意したり、ジオボード、数えきれない程の文房具、洋服、専門書などなど、これいいんじゃね?と言うものを無駄にしたものを含めて様々なものを用意しました。
用意したことすら、ずぼらな親が忘れてしまったりすることが多いんですけどね。
一番は学習に対する考え方が大きく変わったこと
ぼくの世代は「なんでも、一生懸命やればできる」と言われてきた世代。
勉強もスポーツでも仕事も出来ない人がいると、「努力が足りない」と叱責されている光景は日常茶飯事。申し訳ないですが、去年まではぼくもそう思っていました。
ところが、むすこの学習障害(ディスレクシア)がわかってから「なんでも」をぼくの頭の中から外すことにしました。
その代わり付け加えたこととして、
- 出来ないものは出来ない、やれないことはやるな。
- 無駄な努力はやるな。
- 出来なければ今までやり方を変える。
- 好きなことでできるのなら、一生懸命やらせる。
うちのこどもに対しては、以上のことで行こうとと考え方を変えました。
具体的なことは避けますが、一例をあげますと「漢字・計算問題の反復練習は止める」です。
これをやらせるとむすこは気が触れてしまいます。まじで。
過呼吸になります。まじで。
実際、漢字は部品で分解して唱えさせて覚えることでうまくいくようになりましたし、計算問題もたくさんやればやる程、間違いというより、書き損じ等で精度が悪くなります。
同じような計算ドリルを何度も繰り返すより、何か自分で考えて理解、創造してもらうことに注力してもらった方が良い効果を掛けたいと思っています。
こんな事は、親にしかわからないと思います。
でも、率直に小学校の担任にもそう伝えてあります。了承を得ています。
学校の了承を得ていることが大きな安心感があるのも確かです。
むすこ自身が、ディスレクシアについてはともだち関係には知られたく無いと言っています。その事も厳守で行きたいと思っています。
まとめ
いつも、このブログを読んでいただいている方、本当にありがとうございます。
拙い文章で大変恐縮でございます。
同じような、お悩みを抱えている方には、うちのむすこより苦労されていらっしゃる方もたくさんいらしゃることも認知しております。
また、何で小学校低学年の漢字を忘れてるんだろう?九九を忘れてるんだろう?と思いながら、お子さんを叱責しながら、学習障害に気づかない方もたくさんいらっしゃるとも思います。
程度の差はあれ、学力の差と言うのは勉強をしないからではなく、勉強をすること自体が不得意なので、勉強は出来ないと言うことがあると、むすこを見て気付きました。
いちおむすこも嫌いだけど勉強はしてるんですよ(笑)。
バカとか一言で済ますのは良くないと思います。
むすこにも、魅力的なところがたくさんあります。
そこを生かして、誤った方向に行かないようにこれからも見守っていこうと思っています。
今回は具体的な事で無く、恐縮でございます。
本日はこの辺で、失礼いたします。
追記
追記:2020年12月20日
昨日、むすこのサッカー練習の付き添いに行ってきました。
こう言う時は大体がおかあさんしか来ません。
お父さんが来るのは、コーチとうちとあと1件ぐらい。ご都合が悪いのは仕方無い。
そんなもので、自然と他の子のお母さんとお話しをすることが多くなってしまいます。
昨日も、お母さん方とこどもの勉強、進学の話、ゲームの話、Youtube視聴の話、特技やら色々よもやま話をしてきました。
「勉強をしない!」「ゲームばっかりやってる!」とかの話が多いのですが、どうしてもぼくはLDを通した考え方から抜け切れません。
「うちはどうしてる?」なんて聞かれると、「勉強なんかするな」とか「ゲームじゃんじゃんやれ」とか普通に答えています。
そうすると、「そうですよねー、優秀だもん」なんて全然逆の方に取られてしまって、「いやいや、勉強なんか長くやっても理解できないからなぁ」なんて、ほんとの事を言っていいのか悪いのかと迷ってしまいます?
みなさん、「勉強しない」と言うことだけを考えている訳では無く、それぞれ色々あるとは思います。
うちの立場も理解してもらいたい気持ちもあって、うちは(本当は色々やってるんだよー)と叫んでみたいと思うのですが、むすこの立場を考えると(いやいやだめだ)と自制をしています。
実は本当は、みなさん、人としゃべる目線ってそれぞれなはずなんだけどー(たぶん)
しかし良くしゃべるなー(自分もそうだろ)と
思いながら会話をする今日この頃です。
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