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先日、サッカー試合中の高校生が落雷に遭い搬送されたと言うニュースを見ました。
サッカーに限らないのですが、広いグラウンドや敷地が必要なスポーツの試合に集中していると空模様どころでは無くなってしまうことはわかるのですが、未然に防げなかったのは残念でなりません。
該当のグラウンドがどのような位置にあるのか知りませんが、グラウンドというのは明治時代からあるような余程古いものや、赤羽のような軍用地や工場跡地を転用できたもので無い限り、運動場の敷地を便利で設備が揃ったところで開発できるところというのは難しくて、高台とか、農地転用、また臨時的に利用している河川敷などが多いと思います。
このような場所では避雷針なんか見たことないし、高い建物もありません。それで、この春先から夏にかけて等大気が不安定な時期では、このような高台とか河川敷は結構な割合で落雷の危険性が多いのはこれまでよく聞く話です。
実際、ぼくが学生の頃に、堤防沿いの道を自転車で走っていた高校生が雷の直撃を受けてしまったこともありましたし、それ以降でも、川釣りをしていて急な豪雨でたまたまあった木陰に隠れたら木に雷が落ちたことを聞いたこともあります。
今回のサッカー試合落雷のニュースでは「急に来た」という声を聞きましたが、それはそうなんでしょうがそんな声を聞くとコーチ・監督はお任せしている「専門家」でありますので、具体的な状況、対策をどうしていたのかという声が聞けないし、過去にも部活中の落雷死亡事故はあったことを考えると残念な気持ちになりました。
責める訳ではありませんが、雷が鳴った瞬間で取り返しのつかない事になる可能性もありますので「まだ大丈夫」とか「いいやいいや、続けよう」と言うことではなくて、危険性を感じたら即中止にするぐらいの用意をしておいて良いと思います。
JFAの雷についての指針がありましたのでリンクいたします。
サッカー活動中の落雷事故の防止対策についての指針(06.04.11)
指針では、落雷の予兆がある場合は、速やかに活動を中止し安全な場所に避難すること、天気予報の確認、避難場所の確認、活動中止を決定する権限のある者の特定と連絡フローの決定などが含まれています。
また、落雷の予兆についての参考資料も添付されており、安全対策の重要性を強調しています。
落雷時の対策として要約しました。以下のポイントが挙げられます(左側の▶︎を押してください):
- 活動中止と避難:落雷の予兆がある場合、すぐにサッカー活動(試合やトレーニングなど)を中止し、安全な場所に避難します。特に、ユースやキッズ年代では自らの判断で活動を中止することが難しいため、指導者や運営関係者が積極的に安全を確保する必要があります。
- 事前準備:
- 天気予報の確認:活動日の天気、特に雷を伴う悪天候の予報がないかを事前に確認します。
- 避難場所の確認:安全な避難場所を事前に確認し、選手や関係者に周知します。
- 活動中止の決定権限と連絡フロー:活動中止の決定権限を持つ者を明確にし、中止時の連絡フローを決定しておきます。
- プログラムとスケジュールの調整:大会や活動のスケジュールは余裕を持って組み、危険性がある場合は活動を躊躇なく中止します。
- 避雷針の有無と活動場所の形状の考慮:避雷針の有無や避難場所までの距離、活動場所の形状を考慮して、落雷の危険性に応じた対策を講じます。
- 落雷の予兆に注意:
- 入道雲や黒雲の出現、気温の急降下、突風の発生は落雷の予兆です。
- 雷鳴を聞いたら、たとえ遠くかすかに聞こえる場合でも、直ちに安全な場所に避難します。
- ラジオのAM放送での雑音の変化も、雷の接近を知らせるサインです。
安全な場所には、建物内部、自動車、バス、電車などが含まれますが、テントやトタン屋根の仮小屋は避けるべきです。雷活動が止んだ後も、20分程度は屋外への復帰を控え、新たな雷雲の接近に注意します。
他には雷は海なんかでも危ない。
高校生の頃、海で遠泳をしていた時に急に空模様が怪しくなって小雨が降って来たので慌てて上がって、宿舎から海を眺めていたら海に雷が落ちたところを偶然見て、みんな顔面真っ青・・・
下校時や遊んでいる時もそう。
無理に家に帰ろうと思わないで屋根のある建物があればそこに逃げるのがだいじ。
雷被害は雨で冷えて風邪引いた程度のことでは済まない。
もし雷の被害があって外見的に損傷がなくても、内臓がやられてる場合があるから本当に怖い。
せっかく、給水や熱中症への意識があたり前になって来たのにね。
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