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小3の終わりにディスレクシアがわかったむすこ。
今は小6です。
そのディスレクシアがわかるちょっと前(約3年前)に高学年用のお風呂に貼れる日本地図を購入しました。
もちろん、ごちゃごちゃしている地図が読める脳ではないLDだったようで見向きもしませんでした。
その後、4年生で都道府県名を社会と国語で習います。
苦労しました、大変でした。もう、苦行です。
ただでさえ、地図が嫌いで、地名の漢字は難しい。
指導要領が変わった年で、去年の4年生では習っていません。
教える先生だって、「4年生で地名の漢字は無理!!」と面談の時にこぼしていました。
教える方も試行錯誤です。
「取り敢えず、位置ぐらいは知っておこうよ。」
うちでは、その頃、取り敢えず都道府県の位置を確認する程度でちびむすさんのものを、妻が簡易的な日本地図を加工し大きめの紙に印刷して、それを見やすいところに貼っていました。
それから約2年ちょっと。
むすこも、むすめも、「何県はどこ!」と確認できるようになってきました。
それで、簡易地図からアップデートして、小3の頃に買っておいて保管してあった、お風呂に貼れる高学年用の日本地図を部屋に貼ることにしました。
高学年用学習日本地図
3年前の学習日本地図
早速、3年前(2019年)のJTBさんの「小学高学年学習日本地図」を貼りました。
「え、、、なにこれ??見ずらくねー?全然文字が見えないんだけど!!!」
そもそも、ぼくは老眼・近眼で眼がかなり劣化しているのでただ自分が悪いのかと思っていました。
そこで、確認のために妻を呼んで見てもらいました。
「この、(古い方の)地図。文字が見づらくね?」
「ほんとだー、これは私もきついわ、全然読めない。これじゃ〇〇くん(むすこ)に逆に悪影響かも。」妻も思わず言います。
妻は商業デザインやレイアウトの仕事をしているので、印刷物等のユニバーサルデザインにはうるさい。
Adobeのillustratorでは必ず色覚の確認(CUD:カラーユニバーサルデザイン)、UDフォント利用の確認等、UD関連で現状出来るだけの事は確認するんだそうだ。すごいね。
ただ、残念なのはInDesignではCUD確認が出来ないらしく、ぼやいていました。
へー、出来ないんだ。
そんなことで、色々とうんちくを教えてくれました。
「だって、これ赤の都道府県の表示と山の緑。。。これ系の色弱の人は見えない。私なら、地図上の赤文字にするなら縁取りするよ。文字も多すぎ。これじゃ〇〇くん(むすこ)どころか、私たちも見えないよね。」なんて事を言っておりました。
「それじゃ、これ情報も古いだろうし、最新版があるはずだから、取り敢えずネットで確認してみる?それで新しいの買おうか。」
Amazonで最新版を確認すると、さすが大手!スッキリとした見やすい地図表記になっています。
画面上のサンプルを見ながら、妻が言います。
「ほら!都道府県の赤文字表記!縁取りじゃないけどバックに白い影つけてるでしょ。これよこれ!全ての障害に対応するのは難しいけど、できる範囲で色覚に気を遣った感じだね。情報も少し減らしてるね。地図の緑色も変えてる。まだ、見づらいけど、3年間でかなり変わったね。きっとUDフォントでも使ってるかもね。これ本屋さんに買いに行こう!」
確かに、新しい地図はスッキリしていて見やすくなっています。
これなら、ぼくでもむすこでも大丈夫でしょう。
新しい学習日本地図
見えない、読めない
全然違う見やすい!
購入して古いものから貼り替えてみると、UDフォントは使っていませんでしたが、許容範囲のものになっていると思います。
「うん、見やすい、見やすい」
むすこが「興味ある!」と言ってた日本の「世界遺産」もまとめてあります。
目ざとくむすめが貼ってあるのを見て、早速興味あるところから読み始めました。
それで、良いんだよね。
「覚えろ!」と言うと、反発くらいますので、興味のあるところから少しづつ積み上げていけば。
むすことむすめの学習の仕方は違うけど、むすこが普通の地図を見ていけるようになりそうで、これが何かしらの効果があればいいなと思いました。
まとめ
お風呂に貼れる、高学年用学習日本地図について記述しました。
3年で、配慮と言う進化がされていて好感が持てました。
「障害者差別解消法」による「合理的配慮」の浸透がこの3年で進んで来ている例のひとつだと思います。
それまで、このように見にくい旧のような地図を平気で「学習用」として販売されていたのは恐ろしく感じました。
この地図教材を見ても、3年で変わったのは間違いありません。
しかしながら、こどもの成長は早いです。3年では遅いぐらいです。
「昔はな~、そう言うもんだ。」なんて呑気な事を言っている場合ではありません。
今までのやり方や意識、発言を即改め、守るべきものの成長を支援し、この国の行く末を託すべきだと思うのであります。
本気でスピード感を持つべきもののひとつがこの「合理的配慮」でしょう。
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