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むすこが言い出した来年(U-13向け)クラブチームの説明会に行ってきました。
おともだち4人とその親も一緒です。
ぼく以外の親は今のサッカー団のコーチです。みんなサッカー経験者。
指導者ライセンスもD級、C級ぐらいはサッカー団の運営上取ってもらっている方ばかりです。
そのむすこさんもお父さんの影響を受けてサッカーを始めた子ばかりです。
幼少の頃からお父さんとボールを蹴って、適切な指導を受けてきたことでしょう。
そのお父さんたちは、みんなぼくより10歳以上年下です。
Jリーグ出来たとき、ぼくは立派(?)な社会人でしたが、彼らは小学生だったそうです。
ぼくがカズ選手と同い年と言うと驚いていました。
ぼくが少年の頃、スポーツと言ったら野球中心。時代が違います。
そんなかわいそうな親に生まれたぼくのむすこです。
何の背景も無いのにサッカーを始めたのうちの子。
そんな事を考えると親のぼくが気後れしてしまうのですが、当のむすこはそんな全く気にしていない風。
次は、外の世界に行って、絶対もっとうまくなってやると熱いものを感じます。
そんな、むすこと意識を少しでも合わせようと、入団したいクラブチームコーチの暑苦しい(熱意のある)話を聞いてみることに駆け付けて見ました。
これがまた、サッカー的には基礎的な話なんでしょうが、全然分からないのですよ。言ってることが。
そんな中で、ひとつ「なるほど」と思ったことがあったので記述してみます。
ゴールデンエイジ理論
だいぶ前に、ゴールデンエイジの事とむすこのディスレクシアについて併記した記事がありました。
●ゴールデンエイジ
U-10からU-12年代は心身の発達が調和し、動作習得に最も有利な時期とされています。集中力が高まり運動学習能力が向上し、大人でも難しい難易度の高い動作も即座に覚えることができます。「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、世界中どこでも非常に重要視され、サッカーに必要なあらゆるスキル(状況に応じて技術を発揮すること)の獲得に最適な時期として位置づけられています。
要するに、9歳~12歳ぐらい(小3~小6)が一般的に特に動作の修得が速いということで、すぐに動作を覚えることが可能ということだそうです(下図の「筋・骨格系動作習得のレディネス」曲線)。
このグラフで12歳より15歳ぐらいまで年代で落ちてるんですが、これは成長期と重なる部分です。中学生では運動の修得が落ちるんですね。無理してはいけません。
もちろん、4月生まれと3月生まれでは違います。同じ学年だからと言って同じように成長を期待するのは酷だということも考慮に入れることを忘れてはいけません。
また、「大脳の可塑性」と言う曲線グラフがあります。
「大脳」を個体として考えたとき、一番弾力性があって元に戻る性質があることだそうです。
要するに一番柔らかくスポンジのように何でも吸収できるのが0歳児の時とされています。
残念ながら「大脳の可塑性」はそこから、低下の一途をたどるのですが、だからと言って英才教育が早ければ早い程良いと言う訳では無くて、筋力や骨格が出来てもいないし、昨日触れましたが「言語化」も未熟ですのでやらせても逆効果なことがあり得ます。
「脳の可塑性がまだまだいい具合に残っていて、成長期前に運動神経が成長してきた」その程よい時期がゴールデンエイジ年代(9歳~12歳)ということをこの表が表しています。
そう言えば、サッカーチームで低学年の頃、よく「鬼ごっこ」や「しっぽとり」をしているのをよく見ていました。ボールを使わずに自分に合わせた無理のない運動だったんですね。
親が一緒にやらされた時はきつかったけど。。。。
すぐ、ディスレクシアと結びつけて考えてしまう悪い癖
上記のゴールデンエイジ理論の話を聞いていて、むすこのディスレクシアについて考えてしまいました。
確かに神経的に嫌なものは嫌だし(特に長文の本等)、でも区切ったり、大事なところに視点を置かせると覚えられることは覚えられるようになっていました。
「大脳の可塑性」はむすこの場合は順調に落ちながらも育っていたのだと思います。
あとは、神経の発達のところです。
もう12歳、そろそろ100%に届くところでしょう。
中学生になって、神経的な特異な特性が固まってきたところで対策を考えていくとパターン出来てきて、本人も、ぼくも楽になるのではないか??
本人は「中学になったら、勉強もがんばる」と珍しい事も言っています。
だからと言って「じゃあ、今やれ!」なんて言ってはいけません。
落ち着いてからむすこに合わせた勉強方法を見つけていこうと思うのです。
「おれ、思春期!!」らしいけど。
まとめ
本日は、受け売りのことばかりですみません。
こう言ったことはスポーツだけに通じる訳では無くて、体全体につながる理論だと思います。
自分が脳梗塞を患って、体に良かれと思ってやっていることでも、体全体を考えない対策は何の意味の無いどころか逆に病気を呼ぶことにつながると言う事を痛感しています。
運動、薬、栄養、食べ物、学習、様々なストレス、、、、対処療法だけをやっていては、他が凹んできます。
自分に今何が必要なのか?何がやりたいのか?
自然に考えているこどものうちの今が能力を伸ばす絶好の機会だと思うのであります。
このような理論をしっかり修得して、1人1人の特性を考え個性を重んじるようなコーチでしたので、むすこも気に入ったようです。
大人の話が多かった説明会でしたが、1時間半もあのむすこがぐずりもせず熱心に「ためになった!」と言っておりました。
ぼくも、来年度はおまかせしてみようと思います。
暑苦しい説明だったけど。
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