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むすこたちが学校で「他人との境界線」について学んできたそうです。
「他人との距離を保つのは基本中の基本で、その境界を越える場合は相手の同意を得ることが重要」というのが教えられていますが、これは基本的なことながら、実際には成人しても守れていない人が多く、互いに不幸にならないためにも、思春期を迎えた子供たちが意識できるようにすることが教育の目的でしょう。
私が中学生だった昭和50年代にも、こんな教育を受けたかったです。
多くのハラスメントが存在し、荒れた中学校時代を過ごしたため、そうした教育を行うことが都合の悪い教員もいたのかもしれません。これ以上は言及しませんが。
しかし、強制や暴力、暴言に訴えることが問題を引き起こす原因であることは明らかです。
私の世代の中学生が現在の校長先生世代になり、今では私たちの地域では考えられないほど平和になりました。
「他人との境界線」に関する真剣な話をすると、思春期は子どもたちが自己認識を強く意識し始め、社会的なスキルを身につける重要な時期だと思います。
最近読んだ本にもあったように、この時期に他人との境界線を理解し、尊重することを教えることは、こどもたちが健全な社会人へと成長する上で非常に重要です。
特に中学生を持つ私たち保護者にとって、この点をどう伝えるかは、大きな課題です。
身体的な接触の扱い
最も基本的なことは、身体的な接触に関する理解だと思います。
他人の身体に触れる行為は、相手の同意がなければ行ってはならないことを明確にする必要があります。
これには握手やハグなどの友好的なジェスチャーも含まれます。
自分の行動が相手にどのような影響を及ぼすかを考慮し、相手の感情や快適性を尊重することが重要です。
例えば、私のむすこはサッカーをしており、ゲーム中に上手くいった際には感動してチームメイトとハイタッチや抱擁を交わすこともあります。
スポーツをしていると、このような状況では柔軟に適応しつつも適切な判断ができているように感じます。
立ち入った話題への配慮
次に、プライベートな話題や他者の個人的な事情への敬意を尊重することも重要です。
他者の会話や問題に無断で介入したり、無闇に質問したりしないことが望ましいです。
人々はそれぞれプライバシーを持っており、その境界を越えることは尊重の欠如につながります。
さらに、人の秘密や個人的な話を第三者に漏らすことは信頼を損ねる行為であり、この点を強調することが大切だと思います。
これは後々の信頼関係にも影響を及ぼします。
情報の取り扱いと配慮
情報の共有には慎重さが求められます。
インターネットやSNSの普及により、情報が一度公開されると、撤回が困難になり、広範囲にわたって影響を与える可能性が高まっています。
他人の情報を無断で公開したり、悪意を持って拡散する行為を避け、倫理的に利用することが重要です。
多くのこどもたちはこれを意外にも理解しています。
実際、彼らは大人が心配する以上に、この問題について理解している場合が多いです。
デジタルネイティブ世代として、早い段階からスマートフォンやタブレットを使用していることが、この理解に貢献していると考えられます。
彼らは写真や動画を撮影し、共有する際、通常は周囲の同意を得て行います。
何かを共有しない選択をした場合、それは絶対に他人に見せないという原則を守っています。
それに、そもそも見せたくないものには興味を持たないことが多いです。
しかし、中にはこのようなことを理解していない子もいます。
そういった時、他の子たちからの「やめろ!」という声が飛び交う様子を目の当たりにすると、感心せざるを得ません。
この点において、実際には大人の中には情報の扱い方を理解していない人が多いと思います。
子供たちは大人の行動を見て育ちます。
理解していない子供たちは、そういった大人たちを見て成長しているのだと考えられます。
自尊心と他者尊重のバランス
このような境界線の尊重は、単に他人への配慮だけではなく、自分自身の自尊心を守ることにも繋がると考えています。
自分の境界線を設定し、他人に尊重してもらうことで、健全な人間関係を築くことができるのはあたり前だと思います。
結論
こどもたちに他人との境界線について教えることは、彼らが社会の一員として成長していく上で不可欠なスキルです。
思春期のこどもにこれらの価値観を伝えることで、彼らが他人を尊重し、自己尊重する力を育むことができると信じています。
我々保護者がモデルとなり、これらの行動を実践することが、子どもたちにとって最も強力な教育方法となることだと思います。
いや・・・最近はこどもに注意されることが多いか。。。。
新しい時代の価値観を分かってないことが多いとしみじみ感じるおとうちゃんであります。
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