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先日、むすこの外部の学校での「個別指導」に行ってきました。
約3年間ですが、小学校時代は最後です。
このブログでは「個別指導」と称していましたが、いわゆる「通級指導」にあたるものを自分で探して外部の特別支援学校にお願いしていたものと同等のものとなります。
現在の小学校にも「特別支援教室」がありますのでそちらにも通うことが可能でしたが、むすこの意志で外部に通っていました。
4月からは進学先の中学校で「特別支援教室」に週一で通います。時間の関係やむすこの踏ん切りがついたと言う事で今後の療育は外部ではなく学校の方へバトンタッチする予定です。
「特別支援教室」とは簡単に言うと、これまで児童・生徒が通っていた特別支援の場である(「通級指導学級」)が、教員が拠点校から該当の学校に巡回して指導をしてくれるものです。
詳細な内容云々は言い尽くされていますので割愛しますが、困りごとがある児童・生徒に対して、それぞれにあった学習方法で習得を図るものです。内容については「特別支援教室」も「通級」も同等のもので、通いが無くなる分児童・生徒また保護者の負担が軽減されものです。
PDFですが、東京都のガイドライン等はこちらに記述があります。
小学校最後の「個別指導」
今回も言語聴覚士(ST)先生のもとで、授業自体はいつも通りに行ってもらいました。
大まかには以下の通りです。
- 主語・述語
- 漢字
- 文章作り
- (ことばの)クロスワードパズル
主語・述語
英語の文章理解や作成が中学校になると入ってくるということで、文章の部品を意識できるようにしてもらいました。
これは最初はだめでしたが、文章の構造を理解できるようになったらよく出来ているようでした。
丸です。
漢字
苦手な「読み」中心ですが、3年間かけて、1年生から4年生まで「読み」は完璧にできるようになったそうです。
3年生、4年生の漢字まで読めれば、日常出会う漢字はほぼ不自由がないだろうと言う判断で、3年生と4年生の漢字は、「読み」のドリルを2回回して、あえて5年生のものはやらなかったそうです。
但し、ここまでの「読み」が出来ても、意味が分からないものが散見されます。
これは、日常でのぼくの課題です。
意味が通じていないことばに出会ったら、いちいち教える必要があります。
例えば・・・・
「「殺風景」って意味知ってる?」
「知らない!」
「例えばね、ここから外を見た景色で何も面白いものが無いって、意味だよ。」
思春期の子にイチイチ言うのは、苦労がありそうですが、こんな感じでイチイチやって行こうと思います。
文章作り
むすこは正直文章を作るのが好きな方です。
特に、日記等のテーマの無い自由に書く文章は大好きで、自由に書いていてくどいぐらいに内容の説明が書いてくれます。
しかしながら、書いているうちに言いたいことが増えて行くのか?文体がバラバラになってしまい、ぼくも視線をあっちこっちさせて読む必要があって苦労します。
テーマがある作文等になると、急に散文的になってしまいます。
背景や事情を知っているぼくが読むと何が言いたいのかわかりますので「すげー」と思ったりするのですが、事情の分からない人が読むと素っ気ないものになってしまいがちなのです。
この年齢に応じた文章を「詳しく書けない」のです。
極端な事を言うと主語と述語だけで終わってしまうような文章が多くあるということです。
ST先生もそれがわかってくれていて、「文の組み立てがわかっていない」事に原因を絞って練習をしてもらいました。
そこで語句を並べ替えて文章を作る事を何度もやってもらいました。
例題はこのサイトにあります。こんな問題です。
このサイトの例題よりも、日常的でもう少し難しいものまで取り組めるようになっていましたので、途中まではわかってきたのかな?と言うのがST先生のご判断です。
(ことばの)クロスワードパズル
クロスワードパズルについては、3・4年生当時はほとんど出来ませんでした。
クロスワードが出来なくて別に良いのでしょうが、これが出来ないことは以下の原因がありました。
- 語彙力不足
- ことばの想起が困難
- 音韻が困難
最近のむすこはクロスワードは良く出来るようになったようです。
わからない語句があっても、次に飛ばしてそこからわからない語句を推測して正答できるようにもなったそうです。
つまり、上記の1,2はほぼ年齢相応のものは出来て来たようです。
但し、「音韻」と言うのはなかなか難しいようです。
例えば100のことばで構成される文章を作っても、1個ぐらい「拗音」(ゃゅょ(小さい文字)等)「促音」(つ(小さい文字))を間違えてしまいます。
先生がおっしゃるには、せっかく100のことばの文章ができていても、たった一つの「っ(小さい文字)」を間違えてしまうと日本語として台無しになる場面mありうると心配をされていました。
本人は、小さい文字については注意して書いている時もあるのですが、ついつい間違ってしまうようです。
「音韻」については改善は進んだと思っていたのですが、改善はあっても治る事が無いのかもしれません。
また変な言い方ですが、むすこと向き合っていると、普通に区別できる「音韻」、どうしても不得意な「音韻」と言うのが特性としてあるような気がします。
あまり細かい事をぼくが要求すると、自信を無くして行く可能性もあります。
ここはまた、触るグリフ等を活用して、脳に刺激をして体得していくしかないような気がします。
じっくりね。
まとめ
3年間お世話になった、小学生最後の「個別指導」について記述いたしました。
ここまで改善していただいて、ぼくとしては概ねOKです。
中途半端なところはまだまだありますが、これから発展途上のむすこです。
次のステップへの課題が見えたので、ここから心身ともに伸ばしていけるようにむすことがんばっていこうと思うところです。
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